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ユズハの受難10

「拷問・・・拷問・・・いや・・・・いや・・・絶対いや・・・・」


 ユズハは恐怖で気を失いそうであった。必死で顔を左右に振り拒絶の意思を露にしている。その瞳は恐怖で曇りっきりになり、涙さえ滲んで浮かんでいるようだった。


「それが嫌なら、素直に白状したらどうですか?」


 まだまだ紳士的な態度で接するトヨタカ。


「こちらもあまり手間は撮りたくないんだ。お互い無駄な時間は割きたくないだろう?さあ、素直に白状するんだ」


 やや圧迫的な態度で責めるイヌイ。


「いや・・・私何にもやってないのに・・・拷問だなんて・・・」


「強情ですね・・・では仕方がない。ここで問答してても時間の無駄です。移動しましょう」



 イヌイはユズハの手錠を手足とも外した。もうユズハに抵抗する気力などないのを知っている。だが、その屈強な腕力でユズハの両手をガッチリと掴んでいる。これでは非力な女の力では抵抗などできない。せっかくこの鉄の支柱から解放されたと思ったら、今度は両手を前にして手錠をかけられた。


 足の手錠は外されたが、どのみち両手がこのように手錠をかけられたままでは振り切って逃走というわけにもいかないだろう。脱出など不可能なのだ。


 いずれにせよ、先ほどまで全裸のままもて遊ばれたユズハにはそのような体力など残ってもいないが・・・



 そして首に首輪をつけられる。鋼鉄製の黒い首輪。南京錠でガチーンと固定されたその首輪。おそらく工業用の高速カッターですら切断な困難なほど、分厚い。そして鎖状のリールで逃げられないようになっている。そう、まるで犬の首輪のようなあれだ!


「大人しくするんだ」



 ユズハは従うしかなかった。



「さ、来い」


 ぐいっと引っ張られ、まるで犬のように連れて歩かされる。裸のまま、見知らぬ男性に身体の秘部をいじられ、疲れ切っている中、さらに服すら許されずにまた、拷問室とやらへ連行され、歩かされる。



 そして裸のまま、何も着る事が許されず、歩かされるユズハ。


 倉庫のようなこの薄暗い部屋をトヨタカとイヌイに連れられ、出ると、そこはどこかのホテルの地下なのだろうか?まるで現在営業していないホテルなのか、電気もところどころにしか点灯しておらず、階段の踊り場くらいしか明るいところがない。


 これが「イゴーリ」のアジト?


 ユズハは立って歩かされている。両手を前に手錠で拘束され、裸のまま、無理やり歩かされている。少し疲れているのか、その歩き方はヘタリ気味だ。靴すら許されていないユズハには、この廃屋のようなアジトの地面は、かなり冷たい。


「・・・・・・・・・・」


 ユズハは感じている。これからさらに過酷な拷問が行われる事を。



小説「ユズハの受難」 完

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ユズハの受難9

「はあ・・・はあ・・・」


「うむ。充分『薬』が効き目を増してきたようだな」


 納得した顔のトヨタカであった。


「『薬』・・・?」


「あなたが知る必要などないさ。それより・・・」


「それより・・・何ですか・・・?」


「うむ・・・さてさて・・・どうしたものかな?イヌイさん?」


「なかなか好感触ですし、もっと期を熟せば・・・ねえ?」


「ああ、あの件ですか。たしかになかなかの好材料になりましょう」


 ユズハは一体何を話しているのか分からなかった。好材料?


「わたし・・・本当にスパイなんかじゃないんです・・・お願いだからもう・・・帰して・・・お願い!」


 必死に嘆願する。ここでは、女スパイなどではない一般人を装わなければならない。まだ、自分の正体をしゃべるわけにはいかないから。


「まだ、白状する気にならないのですか?」


「白状も何も、話す事なんか何もないわ!」


「そうですか・・・・そうですかあ・・・・まだ、『下の』口もお硬いようですねえ」


 下?下の口?まだ、そこを責めようというのだろうか?


 ユズハに緊張が走る。


「だから!本当に何も知らないの!お願いだから!もう帰して!帰してよお!」



「どうやら拷問の必要がありそうですねえ・・・ツマルさん、特別拷問室、用意して頂けますか?このお嬢さん、まだまだ責め足りないそうですから」


「分かりました。では用意しておきます。道具は・・・」


「あなたにお任せしますよ。ただし、傷つけないような拷問でお願いしますよ。分かっていらっしゃると思いますが」


「ええ、存じております」



 そういうとツマルと呼ばれるこの迷彩服姿の男は一足先に立ち去った。


「ではユズハさん。あなたの為に素敵なお部屋をご用意しておきました。拷問部屋です。あなたがまだ女スパイである事すらお認めにならないので、こちらとしてもそれにふさわしいおもてなしをして差し上げる事に致しました」


「ごう・・・もん・・・?」


 まだまだこの程度では拷問とすら呼べなかったものらしい。


 これからさらに激しい責め苦があるというのだろうか?





ユズハの受難8

 前から陰部の奥の方へその魔手は伸びた。そして、陰核、大陰唇へヌメらかに触診されるのをはっきりと感じている。


 そう、濡れているのだ。


 その濡れている淫らな部分を刺激され、より性的な興奮が高まってしまった。


「あ、ああ・・・・やめてください・・・や・・・いや・・・」


「もうこんな濡れてるじゃないか。しっかり感じてるんだな」


 イヌイが冷たく重いその声で言葉責め。


「まだまだ前戯ですらないのにもうこんなに濡れちゃってて・・・おまけにやる前から乳首もビンビンと来たもんだ」


「そ、そんな事ないです」


「身体は正直だ。口は嘘をついているがな」


「あん・・・・」


 そしてトヨタカが再び近づいてきた。今度はユズハの股間の目の前にしゃがみこむ。


「では『下の』口に聞いてみましょう」


 イヌイのその魔手は外れた。一時的に解放されたと思ったら。今度はトヨタカがユズハの足を広げ、その既に濡れている陰部をさらに露にした。大陰唇、いわゆるワレメである、そこがさらにハッキリを見える形になった。


 ユズハは陰毛は手入れこそしていないが、しっとりと生え揃えていて、しかもそれほど量も濃くないという状態。



 舐めるには持って来いの体質。



「では、・・・・」


 トヨタカは顔を埋め、ユズハの陰部、陰核、淫唇分を舐める!


「い、いやああ!いやああああ!」


 今までにない感覚!まるで局部から全身に快感が突き抜けるほどの快感だった!そう、まるで全身が性器になったかのように!


 さらに淫唇の全体を、そして一部を、まるで女性が感じる部分を知り尽くしているかのように舐め回す!


「おねがい!そこはやめて!やめてえええ!ほんとにイっちゃう!やめてください!」


 顔を左右に振り、手錠をがっしり掛けられた両手は必死にガタガタと抵抗を試みる。足は震え、立っているのがやっとという状態が見て取れる。


「あああああああ!!!!!」


 ユズハは昇天しそうになっていた。オーガズムが到達しそう・・・しそうでしない、そのあたりだった。だが身体の疼きがより強くなってしまった。この前戯によりエンジンがかかってしまったわけだ。


「はあ・・・ああ・・・・はあ・・・はあ・・・く・・・・あ!あああん!」


 そのユズハの喘ぎ声を聞きながらも、さらに秘部をいじめぬくトヨタカ、容赦がないその舌技をさらに加速させる。

「はあ・・・はあ・・・・お願い・・・お願いだから・・・も・・・やめ・・・」

 と、その時だ。



 なぜかその絶妙な舌技を突如、中断した。



ユズハの受難7

 それでも抵抗を試みるユズハに、トヨタカはさらに追い打ちをかける。



「ユズハさん、どうやらすっかり『薬』は効いてきているようです。特製の、ね。だが我々も遊びでこんな事している場合ではない。そこで質問です。あなたはどこの組織に所属するスパイですか?」


「だ、だから・・・私はスパイじゃないんです・・・」


「まだそんなムダなシラを切ろうというのですか」


「だって本当に・・・」






 ユズハの考え。それは「ぎりぎりまで嘘をついて騙しておこう」。


 チーフに言われた事を思い出している。どうしてもという事態まではギリギリまで黙秘。 BIG4と呼ばれる氏名・所属・階級・識別番号を順に話す事で時間を稼げと。だから、「ゆずは」という名前だけは先程話したので、それ以外の・・・この場合だと所属組織や階級などは、今は黙っておこうという考えだ。


 もっとも最初にいきなり銃口を付きつけられたら、もう大人しくしゃべるしかないのかもしれなが。


 本当に、本当に生命の危機までは、所属組織・・・「ビューナス」の事もしゃべらないようにしなくては・・・


 きっとサポート部隊が助けてくれる!



 それまでは・・・




「あなたがあのマンションに忍び込むとこからずっと監視してたんですよ。あなた方が来るのは知ってましたから。もう、何から何まで分かっているんですよ。」


「だから!私は本当に知らないんです!目覚めたらここで全裸で捕まってて・・・お願い!もう家に返して・・・」


「とぼけるのはあなた自身のためにならないですよ?」


「本当に知らないんです!」


「そうですか・・・」


 トヨタカの視線は・・・ユズハの局部の、股間の方にシフトしていくのを、ユズハは感じた。まさに生まれたままの姿の、全裸の、その何も隠すものがない露な陰部。ユズハは視線を感じずにはいられなかった。




 その、いやらしい視線を・・・




「なら、『下の』口に聞いた方がいいですね」


「え・・・」


 イヌイの魔手。乳房をいやらしく揉んでいるその手が、片方、ユズハの露に晒されている陰部に伸びた。


「いやあ!」



ユズハの受難6

 トヨタカはその黒い革手袋の、ややごっつい手先で、ユズハの敏感な乳首をやさしく触れる。


「いやあ!な、何を!」


「もうずっとこのまんまでいいじゃないですか・・・見なさいこの乳首。いい形をして・・・しかもまだ何もしていないのにもうこんなに立派に乳首が立っている・・・」



「ち、ちょっとお!」


「裸でいる事を興奮して感じている証拠です。身体は正直なんでしょうねえ・・・くっくっく・・・」


「そんなんじゃない!いい加減離して!警察呼ぶわよ!」


「ほう警察ですか?」


「あんた達みんな訴えてやるから!」


「それは楽しみですねえ、ユズハさん」


 そしてその革手袋により愛撫を止める。そして今度は、そのツンツンとした立派な乳首とやらを、トヨタカがゆっくりと舐め始めた。右の乳首を、乳輪を舐め回すかのようにゆっくりと舐め、それが終わると今度は乳首をまるでアイスを舐めるかのようにゆったりとしたペースで舐め始めたのだ。


「いやああ!やめてえええ!」


「どうしました?せっかく身体が感じているのですから、手伝ってやっているのですが?」


「やめて!この変態!」


 続いて今度はイヌイが支柱の後ろに周り、左側の乳房をマッサージするかのようにモミはじめる。



 まさに乳房周辺の愛撫のオンパレードだ。



「い・・・・あ・・・・・いやああ・・・・・・」


「身体は正直だな。お前のオッパイからな、感じています、私は感じていますってのがビンビン伝わってくるぜ」


「そ、そんな事・・・・」


 トヨタカはそこで一旦その愛撫を中断し、再びユズハの真正面に立ち尽くす。そう、まるでひとつの彫像や美術品をじっくり鑑賞するかのように、両腕を組み、ユズハの目の前に立ち尽くしているのだ。


一方イヌイは今度は先程までトヨタカがいじめぬいていた乳房を、乳首をも、揉み始めた。


「あ・・・・・・」


 すっかりとろけるような表情になっているユズハ。


「やめて・・・やめてくださ・・・い・・・」



ユズハの受難5

torawa_0010.jpg



「スパイ?知らない!」


「とぼけなさんなって。お嬢さんがスパイだってのはもう分かっているんだ。」


「知りません!」


「しゃべった方が身のためだと思いますがねえ~」


「スパイなんかじゃありません!何ですか!私を解いて!服も返して!」


「服?敵のスパイであるキミになぜそんなモノを与えてやらなきゃいけないのかね?」


「スパイじゃありません!何なんですかあなた達は!返して!はなして!」


 尋問を続ける若い方の黒服。その最中、堰を切るように今度はもう一人の、初老の男が話しかける。


「威勢がいいねえ、女スパイさん。」


 この男、おそらくこの若い方の黒服の上司にあたる人物なのだろうか?落ち着いた物腰でありながら、どこか恐ろしさを感じさせる、謎のオーラ。メガネをかけているようだが、インテリには見えない。見るからにアヤシイ男。黒服に黒の革手袋。口元には髭も生やしている。カタギの人間には見えない、そんな風体だ。



 そんなアヤシイ男が、今度はユズハのすぐ眼前に近づいて歩いてきた。


「私はトヨタカと呼ばれています。もちろん本名ではございません。我が組織ではお互いをコードネームで呼び合います。こういう場のように部外者・・・つまりあなたのような敵方の人間がいる場では特に、ね。」


 そのトヨタカと呼ばれる初老の男が、もう本当に、ユズハの真正面に立ち尽くす。ユズハのその美しい裸をがっつりと検分できるほどの位置に。頭から足の爪先まで、生まれたままの姿であるユズハを、じっくり、たっぷりと堪能できそうな、そんな位置だ。


「先ほどからあなたを詰問していたのがイヌイ、そして先ほどあなたに特別製の・・・そう、特別製のドリンクをさし上げたのがツマル、と申します。では女スパイさん、あなたのお名前を教えていただきましょうか。コードネームで結構です」


「・・・ユズハ」


「ゆずは?」


「ていうか私、スパイなんかじゃないです!信じてください!何か他の人と間違えているんじゃないんですか?」


「ユズハ、というのがあなたのコードネームなんですか?」


「私の名前よ!それにコードネームなんかない!スパイじゃないから!」


「そうですか、スパイじゃない、と・・・あくまでシラを切り通すおつもりなんですねえ・・・まあいいでしょう、ここではユズハさんとしておきましょうか」


「わかったら離して!そして服を返して!」



「ほう、服?」


「そうよ!」


「ユズハさんの服・・・ですか?ほう・・・」



 そういうとトヨタカは、その顔をユズハの胸の方に近づけた。
 何をするつもりなのだろうか?


「服・・・あなたにはそんなもの必要ないと思いますよ?」




ユズハの受難4

 一人は迷彩模様の戦闘服のような格好で、おそらくは下っ端の人間だろうか?その手には木刀のようなものを持っている。そして他に二人の男性・・・一人は初老の男でもう一人は三十代前半といったところか?黒系の背広姿だ。黒服だ。


 その黒服の若い方の男が声をかけた。


「お目覚めかな?女狐くん?」


「・・・・・・・・・・・・・・」


 ユズハは黙っていた。チーフの指導で、万が一敵に捕まっても、最初は黙っていろと言われている。


「耳が聞こえないのかな?」


「・・・・・・・・・」


「ふーむ。では、ひとつここは我々もまんざら慈愛がないところをお見せしておこう。今後の我々との関係をスムーズに進めるためにもね」


 パチンと指を鳴らすと、迷彩服の男が、一本のペットボトルを取り出し、その呑口をユズハの口に近づける。


「キミはあのマンションで我々に捕まってから実に4時間は意識を失っていた。喉も乾いただろう?飲みたまえ」


「さあ、飲め」


 迷彩服の男が命令する。


「・・・・・・・・・・・・」


 なおも黙秘を続けるユズハ。敵からの差し出し?そんなもの、そうやすやすと飲むわけにはいかない!そのくらいの事ユズハにもわかっていた。


「飲め!」


 迷彩服のこの下っ端の男が強制的に口を開かせて、飲ませる!


「・・・んぐ、んぐ・・・ぷはあ!・・・なにすんのよ!」




「ほう、口は利けるようだな?その様子では耳も聞こえると見えるが」


 黒服の男はそう勝ち誇るように言う。


 すると下っ端の男は、まだ水らしき液体が入っているペットボトルを今度はユズハの頭からぶっかけた。この水、何やら薬品や調味料でも入れているのだろうか?少し酸っぱいような味がしたのをユズハは感じていた。その液体を頭からかけられ、身体がびっしょりと濡れてしまった。



 その美しい裸体に無色透明の液体が掛けられ、そう、まるで少し汗をかいたのか、淫らな様態を、肉体を、晒す事になってしまった。



 だがこの液体には実は秘密があったのだが、それを知るのはさらに先になる。ユズハを苦しめる事になるのだが・・・・・・



「な・・・なに?何なのここ?な、なんで私こんな事されてんの?あなた誰?」



 ユズハは白を切る事にした。スパイとしては当然の振る舞い。
だが黒服の若い方の男は尋問を続ける。


「それはこっちのセリフだな。お嬢さんこそ、どこの組織のスパイなのかね?」




ユズハの受難3

チーフに聞いた事を思い出した。チーフとは、ユズハが所属する諜報部門、スパイチームのリーダーである。ユズハをこの世界に導いた恩師でもあるのだ。


女スパイだとね、まあ、その・・・慰み者というか、性的にいやらしい拷問だけで済む事が多いんだ。これが男なら死ぬくらいまで厳しい苦痛を伴う拷問をされるだろうが、女・・・それも若くて美しい女なら、痛めつけるよりも・・・ね?」


 ああ、まさか、自分がそんな目に遭うことになろうとは・・・


 わざわざ裸にしたという事は、もう間違いなくその「目的」は決まっているんだ。じゃなきゃ、わざわざ裸にする意味もないだろう。


 ユズハは二十三歳のまだまだ若い女の子。ちょっとアブない仕事をやってます!程度なスリルを味わいたい、そんな普通の女子でしかない。今までだってやってる事はせいえい探偵留まりの仕事だ。ここまで危険な目に遭う事などなかった。


「(きっといやらしい拷問をされるんだ・・・だって、こんな格好で・・・しないわけがない!いや!そんなの・・・恥ずかしい事されて・・・知らない男の人に・・・)」


 相手が女ならまだ安心感のようなものもあるだろう。尋問する人間が同じ女性なら、いやらしい拷問のようなものは・・・もっとも同性なだけに性的な拷問ではない分、さらに苦痛を伴う過酷な拷問かもしれないが。


 拷問・・・拷問・・・


 ユズハの脳内にはその二文字が木霊する。今の今まで、生活の中で決して存在しないその二文字。


 彼女は新人同然の素人のようなスパイ。当然、訓練など受けていない。受けてたところでどうにもならないだろうが。


 だが・・・今、こうして裸にされている。



 今、ユズハの中に、新しい感情が芽生えようとはしている。


「(恥ずかしい・・・これ、アソコまで丸見え・・・誰が脱がしたんだろ・・・)」


 興奮しているのだ。
 このような絶体絶命な状況下、でだ。


 奇妙な開放感を感じているのだ。



「(これからどんなヒドイ拷問されるんだろ・・・もしかしたら・・・)」



 そう考えていたその時だ。



「ガチャ」


 重いその鉄の扉が解錠され開かれた音。数人の男性が入場してくる。




ユズハの受難2

「こんな目に遭うなんて・・・やだ!」



 彼女、ユズハは秘密諜報組織「ビューナス」の女スパイである。とはいえ、実はまだキャリア1年もない、ひよっ子同然の女スパイ女スパイとはいえ今までやってたのは尾行や盗聴、調査といったそれほど危険を伴わない程度の仕事。このように潜入する等のエスピオナージは実は今回が初めてなのだ。


 そして一人前へのステップとして今回はじめて潜入活動。



「『イゴーリ』と呼ばれる組織に潜入し、某政党幹部のスキャンダル写真を奪還せよ」



 これが任務。サポート部隊と呼ばれるサポート担当の指示に従い、関東某県のマンションの一室に潜入、スキャンダルの証拠となる写真データが入っているPCとデータを確認したところまでは良かったのだ。ここまでなら正直なところ、新人であってもできる内容だから。


 だがそこからが問題だった。


 そのPC端末のすぐ横にあった電話が突如鳴り出す。数コール後に留守電モードに切り替わり、メッセージをどうぞ、というお決まりの案内の後だった。無論、そこで受話器を取るわけにはいかない。なぜなら侵入者なのだから。




「そこにいるのはわかっている。少しの間眠って貰う」




 バレていた?!



 その直後、机上の小さい加湿器のようなものなのだろうか?よく家電量販店で売られているUSB接続の小さな加湿器。それを改造し、催眠ガスが噴出するようにしてあったのだ。


 ユズハは任務失敗した事を即座に悟る。そして、それを後悔する間もなく、睡魔に襲われ、その場で意識を失ってしまったのだ。





 そうして現在に至る。


 そう、こうして、着るものすら許されない、全裸のまま、敵のアジトで拘束されている・・・


 このアジト、おそらく地下室なのだろうか?打ちっぱなしのコンクリートに囲まれ、今、ユズハが裸で拘束されているこの鉄の支柱以外何もない、おそらく物置のようなとこだろう。隅っこにダンボールが置いてある。そして窓もない。


 入り口は重苦しそうな古びた鉄の扉。覗き窓がある程度。物置であるが、こういう時の為の牢屋?おそらくは鍵がかけられているのだろう。



「(逃げ・・・られそうもない・・・それに裸だし・・・ヤダ・・・こんな事されるなんて聞いてないよ・・・こんなの初めて・・・ヤッダ・・・絶対イヤ!)」



 しかし、それよりも心配している事があった。


「(裸にされた・・・やっぱり女だから・・・裸にしたって事は・・・きっと・・・・)」



ユズハの受難1

 女スパイ・ユズハは、今、全裸で拘束されている。


 まさに何も着ていない、正真正銘の全裸だ。衣服、といってもちょっとした運動服のようなものだが、それもない。そして装備品であるレシーバーはもちろん腕時計も、ない。


 全てが奪われているのだ。GPS機能付きの、特製腕時計も、である。


 きっとあの時・・・そうだ、あの催眠ガスのようなものを嗅いでしまい、不覚にも意識を失ったあの時に、裸にされ全ての装備品を奪われたのだ。


 ユズハは事態の重大さに気がついた。
 これではサポート部隊も、今の私の状況を知る事ができないではないか!第一、このままでは連絡すら・・・


 それに・・・裸・・・そして一本の鉄の棒、支柱のようなものに、両手を後ろに組まされ手錠を掛けられている。


「ん・・・くっ・・・!」


 虚しくも抵抗してみるも、そんな程度で外れるわけがない。手錠はさらにその手首に食い込む。


「(しまった・・・どうしよう・・・完全に捕まっちゃった・・・)」


 裸にされたという事は、一度は完全に敵の手にかかってしまったという事。独手に服が消えてなくなる、なんて事はありえない。


 つまり、その装備品も、そして衣服も、何もかもが敵の手中にあるという事だ。自分の身体でさえも・・・


「(やだ・・・完全に裸を見られちゃった・・・寝てる隙に全部・・・パンティまでない・・・ホントに素っ裸・・・・こんなの・・・)」


 両手は鉄の支柱の後ろで交差され手錠でロックされ、そして両足も鉄の支柱を周るようにしてその鉄鎖は繋がれている。支柱を切断するか、手錠を解く以外、逃げる術はない。まだ拘束されてそれほど時間は経っていないのだろう。立姿のまま目が覚めたから。なので、疲労感というものはない。



 それよりも不安感だ。



 今、全てのモノを取り上げられ、こうして全裸で捕まっているのだ。




プロフィール

女スパイ組織司令長官

Author:女スパイ組織司令長官

私が女スパイ組織「WomenSpy」の司令長官だ。
我が秘密組織所属の女スパイ達の活躍をお見せしようと思い、このサイトを設立した。存分に彼女らの『活躍』を堪能して欲しい。

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■良い子のみんなは真似しちゃダメよ。

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