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ユズハの受難5

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「スパイ?知らない!」


「とぼけなさんなって。お嬢さんがスパイだってのはもう分かっているんだ。」


「知りません!」


「しゃべった方が身のためだと思いますがねえ~」


「スパイなんかじゃありません!何ですか!私を解いて!服も返して!」


「服?敵のスパイであるキミになぜそんなモノを与えてやらなきゃいけないのかね?」


「スパイじゃありません!何なんですかあなた達は!返して!はなして!」


 尋問を続ける若い方の黒服。その最中、堰を切るように今度はもう一人の、初老の男が話しかける。


「威勢がいいねえ、女スパイさん。」


 この男、おそらくこの若い方の黒服の上司にあたる人物なのだろうか?落ち着いた物腰でありながら、どこか恐ろしさを感じさせる、謎のオーラ。メガネをかけているようだが、インテリには見えない。見るからにアヤシイ男。黒服に黒の革手袋。口元には髭も生やしている。カタギの人間には見えない、そんな風体だ。



 そんなアヤシイ男が、今度はユズハのすぐ眼前に近づいて歩いてきた。


「私はトヨタカと呼ばれています。もちろん本名ではございません。我が組織ではお互いをコードネームで呼び合います。こういう場のように部外者・・・つまりあなたのような敵方の人間がいる場では特に、ね。」


 そのトヨタカと呼ばれる初老の男が、もう本当に、ユズハの真正面に立ち尽くす。ユズハのその美しい裸をがっつりと検分できるほどの位置に。頭から足の爪先まで、生まれたままの姿であるユズハを、じっくり、たっぷりと堪能できそうな、そんな位置だ。


「先ほどからあなたを詰問していたのがイヌイ、そして先ほどあなたに特別製の・・・そう、特別製のドリンクをさし上げたのがツマル、と申します。では女スパイさん、あなたのお名前を教えていただきましょうか。コードネームで結構です」


「・・・ユズハ」


「ゆずは?」


「ていうか私、スパイなんかじゃないです!信じてください!何か他の人と間違えているんじゃないんですか?」


「ユズハ、というのがあなたのコードネームなんですか?」


「私の名前よ!それにコードネームなんかない!スパイじゃないから!」


「そうですか、スパイじゃない、と・・・あくまでシラを切り通すおつもりなんですねえ・・・まあいいでしょう、ここではユズハさんとしておきましょうか」


「わかったら離して!そして服を返して!」



「ほう、服?」


「そうよ!」


「ユズハさんの服・・・ですか?ほう・・・」



 そういうとトヨタカは、その顔をユズハの胸の方に近づけた。
 何をするつもりなのだろうか?


「服・・・あなたにはそんなもの必要ないと思いますよ?」




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プロフィール

女スパイ組織司令長官

Author:女スパイ組織司令長官

私が女スパイ組織「WomenSpy」の司令長官だ。
我が秘密組織所属の女スパイ達の活躍をお見せしようと思い、このサイトを設立した。存分に彼女らの『活躍』を堪能して欲しい。

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